日本市場の中から、事業基盤の安定性と市場暴落からの回復力に秀でた銘柄を厳選しました。以下に、最新の市場動向や専門家の評価も踏まえつつ、10位から1位までランキング形式で紹介します。
第10位: 小林製薬 (4967)
- 安定性: 日用品や医薬品のメーカーで、21期連続増配。生活必需品中心のビジネスモデルが堅調な業績を支えています。
- 回復力: コロナショック時も株価が上昇。リーマン危機でも増配継続し、早期の回復力を証明。
第9位: セコム (9735)
- 安定性: セキュリティ業界の最大手で、防犯ニーズの安定性に支えられたストック収益型ビジネス。
- 回復力: 景気後退期でも大崩れせず、高値更新を続ける実績あり。
第8位: 第一三共 (4568)
- 安定性: 世界的製薬企業で、抗がん剤などの新薬開発に強み。医薬品需要は景気に左右されにくい。
- 回復力: 抗がん剤「エンハーツ」成功で株価は過去最高値更新。特許切れも新薬開発で克服。
第7位: 伊藤忠商事 (8001)
- 安定性: 総合商社として幅広い分野に展開。非資源分野の強みで安定収益を実現。
- 回復力: コロナ後の業績V字回復で高成長。非資源収益比率の高さが安定要因。
第6位: 日本たばこ産業(JT、2914)
- 安定性: 世界第3位のたばこメーカー。1994年上場以来、減配は一度のみ。
- 回復力: 値上げ・加熱式たばこの拡大で収益回復。安定配当に早期復帰。
第5位: トヨタ自動車 (7203)
- 安定性: 世界最大級の自動車メーカーで高い財務健全性と生産体制。
- 回復力: 金融危機・震災・コロナ禍の各局面でV字回復。原価改善の徹底により業績堅持。
第4位: 味の素 (2802)
- 安定性: 食品だけでなく医薬・半導体材料にも展開する多角経営企業。
- 回復力: コロナ禍でも業績は堅調。35年ぶりの高値更新で復元力の高さを証明。
第3位: KDDI (9433)
- 安定性: 通信インフラ企業としてストック型収益を確保。19年連続増配の実績。
- 回復力: コロナ禍・政策ショックでも業績安定。通信需要増加により成長継続。
第2位: 花王 (4452)
- 安定性: 日用品大手で30年以上の連続増配。衛生用品など生活必需品が中心。
- 回復力: コロナ時の株価下落はわずか2%、その後124%の回復。市場急落時の守りに強い。
第1位: 日本電信電話(NTT、9432)
- 安定性: 日本最大の通信事業者。固定・携帯・光・データ通信など多角的なインフラ収益。
- 回復力: コロナ禍でも連続で過去最高益を達成。株価も22年ぶり高値を更新。
参考資料
各銘柄の解説には、企業の公式発表や証券専門誌の記事、マーケット分析レポートなど信頼性の高い情報源を参照しています(diamond.jp、money.smt.docomo.ne.jp、moomoo.com など)。市場環境は常に変化しますが、上記の企業はいずれも「守りの強さ」と「逆境からの強靭な復活力」が際立っており、専門家からも高く評価されています。投資にあたっては最新の業績動向も確認しつつ、長期的視点でこれら安定銘柄の強みを活かしていただければ幸いです。